今回はWordPressの見出し部分の使い方やCSSでの装飾を紹介していきます。この見出し部分のカスタマイズで記事の見た目や印象もかなり違ってきますので色々なサンプルを作ってみます。
このサイトでも使っているこんな感じのやつです。
また、この装飾は記事タイトルやサイドバーのタイトル等にも応用できます。カスタマイズの前にまずは基本的な見出しの説明をしておきます。
見出しの使い方
記事を作成する時に記事タイトルを決めますよね、そのタイトルで記事を書く訳ですが、その記事中にさらに見出しを設定する事ができます。
これは見出しタグ「h1」から「h6」を使って「大見出し」「小見出し」まで細かく見出しを使う事ができます。記事作成中に見出しを入れたい部分でこのように記述します(テキストエディタの場合)。
<h2>見出しのタイトル</h2>
TwentyTwelveのテーマを選んでいる方は記事のタイトルが「h1」になってますので、記事内の見出しは「h2」から使う事になります。WordPressでは選ぶテーマによって記事タイトルが「h1」のテーマがほとんどですが、時々「h2」になっているテーマもありますので確認が必要かと思います。
確認の仕方は自分のブログを表示して記事タイトル部分にカーソルを合わせて「右クリック」⇒「要素を検証」をクリックすると記事タイトルの要素が表示されます。
記事タイトルが「h1」となっている場合には記事中の見出しは「h2」や「h3」「h4」などを使っていく事になります。
先ほど書いたようにTwentyTwelveの記事タイトルは「h1」で設定されてますので、記事内の見出しタグは「h2」以下を使って行きます。この場合は「h2」以下は何度も使ってもOKですので、私は「h2」と「h3」だけ多用してます。
見出しの装飾の方法
基本的に装飾はWordPressの「外観」⇒「テーマの編集」⇒「スタイルシート(CSS)」に変更する記述をすればOKです。
また、スタイルシートに関しては下に書いてある物が優先的に反映されますので、重複する記述をしても下に書いた物が反映されます。
なので、記述をする場合にはスタイルシートの一番下にコードを追加してみてください。
見出しの装飾方法は覚えると非常に簡単です。次の4つで見出しの装飾が可能ですので装飾をする前に下記4つを把握しておきましょう。
- 「border-top」上に線を入れる。
- 「border-bottom」下に線を入れる。
- 「border-left」左側に線を入れる。
- 「border-right」右側に線を入れる。
実際の書き方としてはスタイルシートに書きますが、サンプルとして次のコードの組み合わせで色々できます(まだ追加しない)。
.entry-content h2 { border-top:1px solid #000000; border-right:1px solid #000000; border-left:1px solid #000000; border-bottom:1px solid #000000;}
それぞれ「px」の部分が線の太さ、「#」の部分でカラーを指定します。この2つの要素を変更する事で色々な装飾が自分できるようになります。後は見出しタイトルの位置を調整するという流れになります。実際に私の場合の見出しを例に解説してみます。
私のブログで使っている見出しの装飾は見出しの左側の線だけ使ってますので、「border-left」だけを使ってます。子テーマのスタイルシート(style.css) の一番下にこの記述を追加します(下に書いたものが優先的に反映されるので)。
/* 見出しh2 */ .entry-content h2 { border-left: 5px solid #1F5E73; padding: 0 0 0 15px ; line-height: 2; font-size: 18px; background-color: #fff;}
※テーマTwenty Twelveの場合のCSSです。
- 「border-left」で5pxの太さの線を左にして色指定。
- 「padding」で見出し内の文字の余白調整「上、右、下、左」の順番。
- 「line-height」で見出し部分の高さを指定。
- 「font-size」で文字の大きさを調整。
- 「background-color」で背景色を指定。
これでこんな感じの「h2」の見出しがこのようになります。
えっと、これは「h2」の装飾ですが、「h2」の部分を「h3」に書き換えると「h3」の装飾になります。ブログのタイトル、サイドバーのタイトルでも応用ができます。
- サイトタイトルに使う場合は.site-header h1 に追加。
- 記事タイトルに使う場合は.entry-header .entry-titleに追加。
- サイドバータイトルに使う場合は.widget-area .widget h3に追加。
それから見出しのタイトルが元々左はしにくるようになってますので、「padding」で見出しのタイトルの位置を調整します。「padding」の部分に数字を入れる事で「上、右、下、左」の余白、つまり間隔を空けることができます。
今回の場合は左から15px余白を指定したので、見出しタイトルが右に15px移動します。「padding」は時計周りに余白を決めますので、「上、右、下、左」の順番になっている事だけ覚えておきましょう。それと変更する場合は「px」を書き忘れない事。
私のサンプルのように左側だけに線を入れる事もできますし、上下に線を配置することもできます。
先ほど紹介した「border-top」「border-right」「border-left」「border-bottom」の4つを上手く使って線の太さやカラーを装飾してみて下さいね。それから「solid」の部分を「dotted」に変更すると「実線」ではなく「点線」で表示する事も可能です。
実際によく使っている見出しのサンプルCSS
ついでにこちらの見出しサンプルも。
一応テーマTwenty Twelveの場合です。他のテーマの場合は若干違うかも。
.entry-content h2 { font-size: 1.25em; position: relative; padding:1em 1.1em; background: #1f5e73;; color:#fff; margin: 40px 0; } .entry-content h2:after { position: absolute; content: ''; top: 100%; left: 30px; border: 9px solid transparent; border-top: 15px solid #1f5e73; width: 0; height: 0; }
見出しやタイトルの背景に画像を使う場合
見出しやタイトルの背景に画像を使いたい方は前もって画像をアップロードして画像の編集画面の右側に表示されている画像のURLをメモ帳などに貼り付けて用意しておいて下さい。
画像ファイルのURLを調べておいて子テーマのスタイルシート(style.css) に次のように記述します。
/* 見出し背景画像 */ .entry-content h2 { background-image:url(http://画像URL); background-repeat: repeat; padding: 0 0 0 15px ; line-height: 2; font-size: 18px;}
- 「background-image」で背景に画像を指定
- 「background-repeat」で画像を繰り返しで表示
- 「padding」で見出しのタイトルの左に余白(右にずらす)
- 「line-height」で見出しの高さを指定
- 「font-size」で文字の大きさを指定
とこのようにする事で見出し部分の背景に画像を使う事もできます。
それから見出し部分の左にワンポイントで画像を使う方法もあります。
このように小さめの画像を見出しの左に設置する事もできます。この場合は子テーマのスタイルシートにこのように記述します。
.entry-content h2 { background-image: url(http://画像URL); background-repeat: no-repeat; background-position: left center; padding: 0 0 0 40px ; line-height: 2; font-size: 18px; background-color: #fff;}
- 「background-image」見出しに画像を設置
- 「background-repeat」繰り返しは無し
- 「background-position」ポジションは左の中央
- 「padding」左に40pxの余白(画像の幅が32pxだったので)
- 「line-height」高さを指定
- 「font-size」文字の大きさを指定
- 「background-color」さらに背景色を付けたい場合に記述
このように設置する画像のURLと場所を指定して、「padding」で見出しタイトルの位置調整をする事ができます。必要であれば背景色も変更してカスタマイズしてみて下さいね。以上で見出し部分のカスタマイズは終了です。

コメント
かきピカ様
一度別のブラウザで確認して下さい。PC、スマホでの確認でもOKです。反映されてないならスタイルシートを再度チェックですね、
追加したコードだけに原因があるとは限りません。その以前のコードで「 } 」とか「 : 」が抜けてたりしてもそれ以降のコードは反映されません。チェックして下さい。
もしくは見出しのコードをCSSの最初の方に書いてみて反映されるか確認してみて下さい。親テーマインポートのコードの直後に書いて反映されるならどこかでコードミス。それでも反映されないならURL教えて下さい。