2019年4月3日に「WordPress簡単移行機能(正式版)」の提供が開始されました。別の他社サーバーからエックスサーバーへ簡単に移行(引っ越し)できる機能です。
- ConoHa Wing(コノハウィング)からエックスサーバーへ移転
- mixhostからエックスサーバーへ移転
- ロリポップからエックスサーバーへ移転
- サクラサーバーからエックスサーバーへ移転
- カラフルボックスからエックスサーバーへ移転
- スターサーバーからエックスサーバーへ移転
すべて同じ手順でサーバーの引っ越しが簡単にできます!
移転するサイトのURLとユーザー名、パスワードを入力するだけで移行が完了するので通常の手動の移転と比べるとかなり簡単に移転が完了します。
今回はサーバー移転初心者の方向けに図解でエックスサーバーのWordPress簡単移行の使い方、流れや手順、エラーが出る場合の原因、対処方法など紹介していきます。
※簡単移行機能を使っても移転元サイトのデータがなくなることはありません。
エックスサーバーへ移転する流れ
簡単移行を利用した移転の大まかな流れを紹介しておくと以下のようになります。
工程が多く見えますが、移転自体は10分も要らないです。ただ、準備や確認作業に時間がかかります。
- エックスサーバーへの申込み(無料お試し10日間あり)
- エックスサーバーへ移転予定のドメインを追加する
- WordPress簡単移行機能で移転
- ネームサーバーの設定を変更(切り替え)
エックスサーバーの簡単移行の正式版だとホントに数分で移転が完了します。
移転をすると移転元とエックスサーバーで同じWordPressが2つできます。
で、どちらのサーバーのサイトを表示するか?という設定が「最後のネームサーバー(DNS)」の設定です。
なのでネームサーバーの設定を変更しない限りは移転元のWordPressが表示されます(表示されるのは1つなので重複なども心配ありません)。

ドメインの移管はしなくても引っ越しできる?
サーバーの引っ越しにドメインの移管は不要です。
例えばロリポップの場合は「ムームードメイン」でドメイン管理している方が多数と思いますが、その場合、データ移行完了後にムームードメインでネームサーバー(DNS)の設定を変更するだけです。
私もエックスサーバー利用して複数のサイト持ってますが、「ムームードメイン」「エックスドメイン」など複数のドメイン業者さんでドメインの管理してます。

エックスサーバーへの移転(引っ越し)する前の注意点
先に準備と注意点を紹介しておきます(とても大事です)。
WordPress簡単移行機能を利用する前に元サイトでいくつかプラグインを停止する必要があります。
具体的には以下2つです。
- 「SiteGuard WP Plugin」
- キャッシュ系のプラグイン
WordPress簡単移行機能ではWordPressにログインするためのユーザー名やパスワードが必要になります。
ところが、「SiteGuard WP Plugin」はログインURLを変更できるセキュリティー系のプラグインなので簡単移行機能がWordPressへログインできません(エラーがでます)。
という事で「SiteGuard WP Plugin」を使っている方はこのプラグインは停止しておきます(削除ではなく停止でOK)。
また、キャッシュ系のプラグインのキャッシュなどが邪魔になることもあります。
「WP Fastest Cache」や「WP Super Cache」など名前に「Cache」がつくプラグインは念のために停止しておくのが無難です。
※「Invisible reCaptcha」などログイン画面を制御するようなプラグインも停止しておきます。
1.エックスサーバーへの申込み 移転の場合は無料お試しを選択する
エックスサーバーの申し込みは以下2通りあります。
- 通常の申し込み(無料お試しあり)
- WordPressクイックスタート(無料お試しなし)
※移転する場合には通常のサーバー申し込み(無料お試しあり)を選択します。
※当サイトのリンクから申込みすると最大10,000円割引が適用されるので利用してください。
申し込み方法は別記事で図解で紹介しているので自信のない方はどうぞ。

2.エックスサーバーに移転予定のドメインを追加
まずはエックスサーバーへ移転予定のドメインの追加をしていきます。
移転予定のドメインは現在移転元のサーバーで利用してますが、同じドメインをエックスサーバーにも追加する事ができます。
エックスサーバーの管理ページにログインしておきます。
サーバーパネルへ移動しての右側の「ドメインの設定」をクリック。
「ドメイン設定追加」のタブを選択し移転するドメインを追加。下のチェックはそのまま「確認画面へ進む」をクリック。
確認画面になるので、説明に書いているようにそのまま「追加」をクリック。
これでドメインの設定は完了です。
サーバーの引越しでドメインの移管は不要です。
ドメイン管理している業者でネームサーバーを切り替えれば指定したサーバーでドメインを利用できます。
無料独自SSLの設定に失敗しましたと表示される場合
基本的に移転最後の工程「ネームサーバーの切り替え」が終わらないとSSLの設定は失敗します。
ということで、ドメイン設定完了画面で以下のように「無料独自SSLの設定に失敗しました」と表示されますが、これはそのまま進めてOKです。
SSL設定の失敗はそのまま進めて問題ありません。移転したどのサイトも移転後には自動的にSSL設定が完了してました。
心配なら移転後に設定を再度チェックしたらOKです。
3.エックスサーバー簡単移行機能に必要事項を入力
エックスサーバーのサーバーパネルから「WordPress簡単移行」をクリック。
ドメインの選択画面になるので、先程追加した移転するドメインを選択。
「WordPress移行情報入力」というタブに切り替えて必要事項を入力。移転元のURLが「https」なら「https」。入力できたら「確認画面へ進む」をクリック。
内容を確認して「移行を開始する」をクリック。
数分で移行が完了します。
「移行元WordPressのダッシュボードへのログインに失敗している可能性があります」とエラーが表示されて移行が上手くできないケースがあります。
この場合の原因ですが以下4点を確認して再度挑戦してみて下さい。
- プラグイン「SiteGuard WP Plugin」が停止されてない
- 入力したユーザー名が間違っている
- 入力したパスワードが間違っている
- キャッシュ系のプラグインを停止してない
「SiteGuard WP Plugin」だけでなく、ログイン画面を制御するようなプラグインは停止しておきます。(Invisible reCaptchaなど)
移転が完了したら「確認」をクリックして移転の内容を確認しておいて下さい。
「確認」ボタンをクリックすると以下のような表示になります。
上記「管理画面URL」がWordPressの管理画面URLです。
これでエックスサーバー側に移転元と同じWordPressが作成されますが、まだネームーサーバーは設定切り替えしてないので、移転元のWordPressが表示されてます。
4.ネームサーバー(DNS)の切り替えをしてエックスサーバー側のサイトを表示させる
前述したようにネームサーバーを切り替えるまでは移転元のWordPressサイトが表示されてますので、エックスサーバー側のWordPressを表示するようにネームサーバーの切り替えをしていきます。
今回はムームードメインを例にネームサーバー変更をしてみますが、どのドメイン業者さんもやり方はほとんど同じです。自分のドメインを管理している業者さんの所で変更をしてみて下さい。
ムームードメインの場合はログインしてコントロールパネルから移転する対象ドメインの「ネームサーバー設定変更」をクリック。
「GMOペパボ以外 のネームサーバを使用する」の部分のネームサーバー1~5に以下のようにエックスサーバーの情報を入力(みんな共通です)。
ネームサーバ1 → ns1.xserver.jp
ネームサーバ2 → ns2.xserver.jp
ネームサーバ3 → ns3.xserver.jp
ネームサーバ4 → ns4.xserver.jp
ネームサーバ5 → ns5.xserver.jp
変更できたら「ネームサーバー設定変更」をクリック。
以上でネームサーバーの設定変更が完了ですが、ネームサーバーの変更の反映には時間がかかる場合があります。
大体数時間以内が多い印象です(遅いときは1日以上かかる事もあります)。
ネームサーバーを変更してもすぐには反映されません。そのため、移転元のサイトが表示されたりエックスサーバー側のサイトが表示されたりという事がおきます。
ネームサーバーの変更が1日以上かかる場合もありますので、記事の追加などは数日待った方が良いです。
以上で移転元からエックスサーバーへの移転は完了です。
エックスサーバーへの移転でよくある質問
移転での質問はかなり多いのでよくある質問をまとめておきます。
移転で失敗したら元のサーバーに戻せる?
元のサーバーに戻せます。
移転しても元サーバーでのデータがで消えるわけではありません。
前述したように移転すると元サーバーと移転先で同じWordPressが2つできます。
どっちのWordPressを表示させるか?というのは最後の「ネームサーバー(DNS)の設定」です。
なので移転先のWordPressでトラブルがあるようであれば、再度ネームサーバー(DNS)の設定を変更して元サーバーのWordPressを表示すれば問題ありません。
移転元のWordPressサイトはどうする?消しても大丈夫?
エックスサーバーへ移転してネームサーバー(DNS)の切り替えまで終わったら移転元のWordPressはもう消してもOKですが、しばらく残しておく事をおすすめします。
移転元のWordPressは移転した時点のまま残ってますので、バックアップになります。
エックスサーバーで間違ってサイトを削除してしまったなどのトラブル時にネームサーバーを切り替えれば移転時点の移転元のサイトを表示する事もできます。
もちろん移転後に移転元のサイトを消してもOKですが、その前に一度バックアップを取っておくと安心です。
エックスサーバーのお試し期間10日間は放置したら自動的に解約になる?
お試し期間中だけ利用するという場合ですが、料金の支払いがなければ自動的に解約になりますので心配いりません。
Q1.無料お試し期間を解約なしで終了した場合のデメリットはありますか?必ず解約する必要があるのでしょうか?
A1.上記につきましては特にデメリットはございません。無料お試し期間の解約手続きされていない場合は更新手続きの通知が届くのみとなります。
以上エックスサーバーの「WordPress簡単移行機能」の使い方と移転の手順、それから注意点でした。
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